業務用脱毛機のレンタルには落とし穴が!業務用脱毛機の導入を考えているものの、初期費用の資金が捻出できない場合にレンタルという方法はどうでしょうか?もし、脱毛サービスが軌道に乗らなくても返却すればいいだけなの?そんな問題の回答です。
目次
レンタル可能な業務用脱毛機一覧
ハイパースキンカレン |
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ルミクス・ツイン |
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CREAL-SP-ef |
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ルネッサンスGT-R |
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PHOENIX |
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レンタルのメリット/デメリット
レンタルと比較できるように、レンタル以外の支払い方法とのメリット・デメリットを比較してみました。
レンタルの場合のメリット/デメリット
持ち主(所有権) | メリット | デメリット |
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販売会社 | 経費計上できる(利益が圧縮され節税効果がのぞめる) 違約金の発生するような契約期間さえ無ければいつでもレンタル解除できる |
脱毛機は高額なため、レンタルといっても予めの保証金はいくぶんか必要 故障やトラブルの際アフタフォローが心配(代替え機が無ければ予約の対応ができなくなる) |
現金一括支払いの場合(一般的)のメリット/デメリット
持ち主(所有権) | メリット | デメリット |
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購入者自身 | 金利がかからない 売却も可能 |
まとまった初期費用(一括購入費)が必要 固定資産税の対象になる(償却資産:税率は1.4%。償却資産150万円未満の場合は課税されません) 動産保険が必要(機械の破損などの保険) |
分割支払いの場合のメリット/デメリット(割賦支払い:いわゆるローンの利用)
持ち主(所有権) | メリット | デメリット |
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支払いが完了するまでローン会社 | 支払い能力に応じて月々の支払い金額調整ができる お店が繁盛し余剰資金ができれば繰り上げ返済ができ、金利負担を少なくすることができる |
金利がかかる ローン支払い中の売却は残債の一括返済が必要(所有権移転後の売却) |
リース契約の場合のメリット/デメリット
毎月のリース料を支払う。リース契約を利用したサロンは、支払い先がリース会社になるのがポイント。
持ち主(所有権) | メリット | デメリット |
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リース会社 | 経費計上できる(利益が圧縮され節税効果がのぞめる) まとまった初期費用が必要ない リース会社が動産保険に入っている 固定資産税の対象にならない |
毎月支払いで身軽に感じられるが、リース期間に支払う合計金額は現金一括購入よりも高くなる |
レンタル開始までの流れ(一般的な脱毛機のレンタル契約)
- まずはメール、電話で問い合わせ
- 一次申し込み手続きと与信審査
- 正式契約
- 機器納品と導入研修
各社とも電話で気軽に問い合わせできるようになっていますが、メールでのお問い合わせがオススメです。なぜならば業務用脱毛機は高価なお買い物となります。あってはならないことですが、人間ですから思い違いや伝え漏れ、聞き間違いを起こす場合もあります。口頭での電話のやり取りは肝心なところで「言った言わない」の押し問答になり消耗することがあります。メールでのやり取りは記録に残る(控えがある)ため、そのような「言った言わない」のトラブルを防ぐことができます。
レンタルといえども業務用脱毛機は高価ですから、貸し出してもよい相手なのかを審査されます。それは、身元が証明できることや保証人、そして支払い能力を検討します。高価ですからレンタル開始までにいくぶんかの保証金が必要と考えておいたほうがよいでしょう。貸し出す側の身になれば盗難や短期間での破損も可能性はゼロではないため、なんらかの保証が必要になってきます。
与信審査を合格すれば正式契約となります。これにより契約成立となります。
脱毛機の納品日もしくはその数日後に導入後の操作説明として研修が実施されます。販売会社によって様々なのが研修場所です。販売会社へ出向いて研修を受ける場合と、納品日に機器とともに担当者が訪れてお店(サロン)で研修を行う場合とがあります。
このようにして納品されると操作できるまでフォローしてくれるのが一般的になっていますが、手厚い販売会社の場合には販売会社の直営サロンで日常業務に入って研修を受けられる場合もあります。
業務用脱毛機の選び方のポイント
脱毛機を導入されるケースはおおむね2つです。
- すでにエステティックサロンやヘアサロンなどを経営されているお店があり、お店のメニューに脱毛サービスを増やされる場合
- 今から新しく独立開業される場合
上記のどちらのケースであっても判断材料となるのが(1)初期費用、(2)ランニングコスト、(3)脱毛効果、の3つに目がいきがちです。この3つも当然のことながら大事なことではありますが、(4)集客力、(5)アフターフォロー、(6)販売会社の信頼性、の3つも気を配っておきたい重要ポイントです。
全国的には年間に万に近い開業がありますが、その大半が半年や一年後に閉店してしまっています。そのケースを掘り下げて検証してみると、機器導入時に費用ばかりに目がいきがち(前述の1から3)で、金額の安さで判断してしまっていることが多く見受けられます。しかし、実際のビジネスの現場では初期費用が高くとも、売上が上がり続ければその費用も安く感じられます。
なぜ(4)集客力が必要なのか
「安心、綺麗に脱毛できます・・・」多くのサロンがこのようなキャッチコピーを広告に使用しています。その競争の中でお客様を獲得していかなければ経営は難しくなります。ひとえに今現在にフェイシャルなどのお客様がいらっしゃって、そのお客様へ脱毛をオススメすると考えても、いずれ顧客を卒業していくのは世の中の流れなので、新しいお客様を獲得していくことに手を緩めないのは大事なこととなります。
そこで、あなたのサロンの脱毛サービスがどのような特色を打ち出して、新しいお客様を呼び込むかを考えながら業務用脱毛機を選んでいくのが良い方法です。
たとえば、痛みが無い無痛であったり、敏感肌といったデリケートな人のためのものであったり、顔脱毛といった新たな部位を施術できるなど、特色をキャッチコピーに入れていくことです。
そのサービスの価格設定をし、月間に集客できたお客様の代金で脱毛機のレンタル代が支払えれば、お客様の二回目以降は儲けとなるよう採算計画を目指していけば、経営はみるみるうちに経営者にとって嬉しい状態へと変化していきます。
お客様が喜ぶということは、広告を出しても新しいお客様が増えることにつながりますし、脱毛施術を受けたお客様が喜べば紹介へとつながり、またお客様が増えます。それには今の脱毛サービスのトレンドともいえる「痛くない」や「お子さんでも可能」といった安心感をPRできることが競争に勝つための必須条件になっています。費用だけに目が向くと「安物買いの・・・」と本末転倒の結果になってしまいます。
(5)アフターフォローってなに
意外と実態が見えないのがアフターフォローです。意外と美容業界には購入後に何も無いのが一般的になっていたりもします。ひどい場合には、故障したので久しぶりに販売会社に連絡をしたらすでに会社が無くなっていた・・・こんなケースも歴史的に少なくありません。会社があり連絡がついたとしても、修理の間に代替え機を持っていないケースもあります。その場合には修理から返却されるまでの間はお客様へのサービス提供ができないことになってしまいます。ですので、買おうとしている販売会社がアフターフォローとしてどのようなことに対応してくれるのかを事前に確認しておくとよいでしょう。
いきとどいた販売会社では、アフターフォローの一貫として「さらに売上を上げるための勉強会やセミナー」を実施するなど、脱毛機を購入したサロンをバックアップしてくれる会社もあります。
(6)販売会社の信頼性
前述にも記載したとおり、販売会社も意外に短期間で倒産するところもあります。販売会社が無くなってしまうと機械の故障やメンテナンスに困ることも出てきますので、信頼性があるかを測っておくこともポイントです。
けっきょく大事なことは
結局のところ、儲かることが大事です。しかし、一方的な儲けではなく、サロンに来店されるお客様、サロン(お店)、脱毛機の販売会社の三者が喜ぶ流れができていればサロン(お店)は何年にも渡って経営が安定するでしょう。サロンに来店されるお客様が喜ぶ内容であれば、繰り返し来てくれますし(リピーター)、家族はお友達も連れてきてくれます(紹介)。脱毛機の販売会社が喜べば(安売りしない)手厚いアフターフォローにつながる・・・このような環境の中であればなおさらサロンの経営は強固なものになってきます。
一時的な初期費用だけに目を向けるよりも、将来的に儲け続けられるサロンにするには何を選ぶのか、という視点で物事を判断していけばいかがでしょうか。
その他補情報
レンタルにはいくつかの注意点があります。
自分の所有物ではない
レンタルは自分の所有物ではありません。メーカーさんや販売会社さんなど、脱毛機を貸し出してくれた会社の所有物となります。
そんなことは当然!と理解のスムーズな方が多いこととは思いますが、実は毎日のサロン業務が始まり、毎日毎日使用していると・・・なんだか人から借り物だということを忘れがちになってしまいます。しかも、従業員はそこまで理解して使用しているかどうか、という点も挙げられます。
毎月のレンタル料は割高
レンタルの場合は、メーカーさんや販売会社さんにとっても未使用の状態から使用されることになりますので、その後は中古品ということになります。脱毛機ですから、衛生上のクリーニングを行うものの、いろんなお客様のいろんな部位の施術を行ってきたものになります。
もちろんのこと、レンタルの貸出主にとっては長い期間借りてもらえることが利益となりますが、最初の1年などは貸出主にとっては赤字のケースもあります。もし、半年でレンタルを終了した場合ですと、レンタルから返却されてきた中古品を販売しても半額以下になるケースはざらです。よって、その損がでないようにあらかじめ毎月のレンタル料金に反映されるため、割高感は否めません。
業務用脱毛機をレンタルやリースを利用した購入についての考え方
ここでお伝えしております内容はレンタルとリースを区別しています。脱毛機を販売している人であっても、レンタルとリースの区別が曖昧な方はけっこういます。ですから、区別がないままに購入の話を進めていますと、自分の思い描いていた契約とは結果的に異なっていたということもありますので、言葉の意味をしっかり確認しておくことが大切です。
このように区別してとらえますと、レンタルは販売会社が毎月の分割支払いで脱毛機を貸し出してくれるケースですから販売会社との契約になります。
リースは、購入者(エステサロン)がリース会社と契約することで脱毛機が手元に届きますが、契約相手はリース会社となるため販売会社との金銭の授受はありません。販売会社は脱毛機の代金をリース会社より一括で受取ります。リース会社とのリース契約が5年の場合には、サロンを閉店したとしても5年間の契約は残りますので、継続して毎月の支払いを行うか残債一括支払いを行い契約を終了するかのいずれかになります。
上記のように表現しますとリースよりもレンタルのほうが良さそうに感じられるかも知れませんが、レンタルする側にとっても利益を考えた場合には毎月の支払い額が高めに設定されていることや、レンタル開始時のデポジット(保証金)としてまとまった金額が必要とされてきます。
リースの場合には、5年リース契約であれば5年後にはその機械を廃棄処分してよい評価額にて毎月の支払い額が算出されます。しかし、レンタルの場合には5年間の契約を見込んでいたとしても2年の終了してしまうケースも考えられます。しかも、レンタルした先でどのような激しい使い方(脱毛機の消耗具合)をされていたかもわかりません。このように考えますとリースよりも毎月の支払い金額が高くなっても仕方がないこととなります。
とても面倒のように感じられる一面があるかも知れませんが、実際にエステサロンをスタートされますと、順調にお客様の多いときもあれば、さまざまな要因が重なり思ったほどの売上にならないときもあります。このように売上に波があると考えて経費計画を見込んでおかれますと、落ち着いた店舗経営ができ余裕をもってお客様に居心地の良い環境を提供できるのではないかと思います。